課外活動意識調査結果

 

・はじめに

これから就職をひかえ、「組織とは何か」について考え始めた。しかし、私たちはまだ学生であり、自分たちにできるところから、組織について考えていこうと思った。そこで、私たちのグループには部活・サークルに所属している人が多かったため、課外活動における組織のあり方の中のチーム運営に焦点をあてて、研究・分析を行うことにした。

 

・研究内容

1.アンケート配布

2.回収・データ入力

3.統計ソフトSPSSによる分析

4.思考

5.秋学期に向けて

 

・データ(アンケート)概要

調査名:課外活動意識調査

調査時期:平成17年6月

対象者:南山大学の部活・サークルに所属する学生(4組織のみ)

配布数:200

回収率:83.5%(167人回収)

 

    メンバー紹介

阿部隆子・藤森祐美・前村直希・松本英里子・大庭古都・佐藤歩・千田敬子・橘惣之助

 

 

 

円形吹き出し: はじめまして、すいろんぐデス。これから『すとろんぐチーム』のイメージキャラクターとしてがんばります☆
よろしくね!!

 


 


分析結果

1.同じ目標を共有しているほど、強い組織である

単純集計結果

*チーム目標の認知項目 1:知っている 2:知らない

 

 

 


χ2乗検定したところ、Pearsonのχ2乗値は18.911であり、5%水準で有意であった。また、95.8%の人が同じ目標を共有していた。知らなかった4.2%は、全員が1年生であり、全ての組織において目標を共有すべきだというベースは達成されていた。

 


2.出席率との関連性

努力を認められたと感じている人ほど、出席率がよい

レギュラーであるほど出席率がよい

自慢できる人ほど出席率がよい

部活を第一優先にする人ほど出席率がよい

組織に欠かせない存在だと感じている人ほど出席率がよい

 

単純集計・相関分析

 

 

 


 


分析結果

努力を認められるか、レギュラーであるか、部活を自慢できるか、部活を第一優先しているか、自分の存在は必要だと思うか、という5つの項目と出席との関係を相関分析した。

 強い相関を示した順に並べると

1.努力を認められるか

   「努力を認められるか」と「出席率」の相関関係は、Pearsonの相関係数は0.356で、1%水準で有意であった。相関係数が正の値であるため、この2変数には正の相関がみられた。

2.部活を自慢できるか

   「部活を自慢できるか」と「出席率」の相関関係は、Pearsonの相関係数は0.243で、1%水準で有意であった。相関係数が正の値であるため、この2変数には正の相関がみられた。

3.部活を第一優先にしているか

   「部活を第一優先にしているか」と「出席率」の相関関係は、Pearsonの相関係数は0.234で、1%水準で有意であった。相関係数が正の値であるため、この2変数には正の相関がみられた。

4.存在の必要性

   「存在の必要性」と「出席率」の相関関係は、Pearsonの相関係数は0.213で、1%水準で有意であった。相関係数が正の値であるため、この2変数には正の相関がみられた。

5.レギュラーであるか

   「レギュラーであるか」と「出席率」との相関関係は、Pearsonの相関係数は0.188で、1%水準で有意でなかった。5%水準を採用した場合は、有意であるため、この2変数においても正の弱い相関関係があるとわかった。

 

まとめ

   私たちは、レギュラーというのは、出席率が良くなければなれないのではないかと考えていた。しかし実際には、この5項目の中では一番関係性が低かった。つまり、毎回出席していなくてもレギュラーになっている人もいるし、レギュラーになれなかったことで、出席率が低くなるわけではないことがわかった。

   

考察

   努力が認められるということは、レギュラーへ昇格することだと考えた。しかしレギュラーになれる確率は全体を通して約30%強であったのに対し、努力が認められていると感じている人は90%強であった。よって人はレギュラーだけを目的にしているわけではなさそうである。そこで、レギュラーになれなかった人はどうやってモチベーションをあげているのだろうか、またリーダーはどのようにメンバーのモチベーションを維持しているのか次の章で研究する。


3.モチベーション

 男女で、モチベーションを感じる要因に違いがあるかについて検証した。

単純集計・単回帰分析

 

 

 

 

 

 

 

 


仮説:女は、努力を認められるとモチベーションが上がるだろう

F=9.037 R=0.096 調整済みR=0.085)

分析結果

   女性のみのデータを抽出し、従属変数に「モチベーションを感じるか」、独立変数に「努力を認められるか」を使い、単回帰分析を行った。その結果、F値は9.037であり、1%水準で有意であったため、本モデルはある程度予測に使えることがわかった。また、決定係数が0.096、調整済み決定係数が0.085であることから、弱いが多少は立証された。つまり、女性は、褒められることでやる気を出す人が多いことがわかった。

   では、男性はどうだろうか?


仮説:男は、努力を認められるとモチベーションがあがるだろう

F=2.136 R=0.029 調整済みR=0.016)

分析結果

   上記と同じように、データを男性のみにして単回帰分析をしたところ、その結果、F値は2.136であり、1%水準で有意でなかったため、本モデルは棄却された。

 

まとめ

   モチベーションのあがる要因には、男女で大きな差があることがわかった。今回の分析では、男性のモチベーションのあがる要因をつかむことができなかったため、秋学期への課題としたい。また、リーダーについても、ふれることができなかったため、今後の研究課題とする。

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